暖冬とはいえ、やはり冬は寒いのが当たり前!
話はかわって・・・ 工房の近くの中国自動車道の加計高速BSに、「ETCスマートインター」が新設されましたが、 広島方向のみで、九州方向からの利用はできまへん! 普通車で、ETCカードのみ通行できます。 お客様におかれましては、チト不便な事で、国土交通省に変わりましてお詫びいたします。 ETCゲートから坂を下るとR191に突き当たる・・・ 右折すると、自然に加計バイパスにつながる・・・ 道沿いには、ツブれた喫茶店がチラホラ・・・ 2分も走ると・・・ ツブれそうでツブれない、風炎窯の電柱の看板があり、青い幟旗が風に揺れている・・・ 小さなログハウスの前に車を止めて、殺風景な工房の引戸を開ければ、展示室となっております。 不定休で、人気もなく、乱雑で、薄暗いのですが、セルフで照明のスイッチを入れればライトアップ! されど、作品はホコリにまみれ、整理整頓、衛生管理は悪い・・・ お客様におかれましては、チト不潔な事で、保健所に変わりましてお詫びいたします。 恐る恐る奥を覗けば・・・ ロクロ場と作業場と窯があり、粘土のカホリがする・・・ 無骨で巨漢で不精ヒゲでザンバラウスラで、アヤシイ陶芸家にジロリと睨まれ・・・ 「もし用事があったら、呼んでつか〜さい!」と、低い声で適当にあしらわれ、手は粘土に向っている。 隣の自宅に隠れている場合・・・ 「勝手にどうぞ!もし用事があったら、チャイムを押してつか〜さい!」と、玄関から顔を出して命令する。 お客様におかれましては、チト無骨な事で、組事務所に変わりましてお詫びいたします。 ゴク稀ですが・・・ 会話の弾む事があるのですが、常連さんの顔は解っても、名前や職業は覚えられずにトンチンカン! 陶芸家にしてみれば、無骨は、ボケ隠しと考えているフシある・・・ お茶でも出そうものなら・・・ タダより怖い、押売りの脅迫! 逃げ帰るお客様も多いだす! 陶芸家にしてみれば、客へのホッタラカシも、思いやりと考えているフシがある・・・ 勇気を出して、値切ろうものなら・・・ 「以前買って下さったお客様に申し訳ありませんので、値引きはしまへん!」 「消費税は頂いておりませんのでアシカラズ・・・」 「工房イベントで、たまにB級品を販売する事があり、お知らせ致しますのでご署名くださいませ。」 タカビーなのか、セコイのか、我ながらワケワカラン! お客様におかれましては、チト不明朗な事で、税務署に変わりましてお詫びいたします。 振り向けば・・・ 楽しいはずの土遊びも、仕事となれば結構厳しく・・・ パソコンは、趣味のようでも、仕事のような義務感があり・・・ ヘルニアの腰の調子が悪ければ、表情はさらに暗い・・・ ヘンテコ陶器の奥底には、真実の愛が潜んでいると自画自賛しておりますが・・・ 接客サービスの通信簿は、見事な赤点でがんす! 怖い顔に似合わず、謙虚で、スグ反省するタイプなのですが、 無骨な傾向は、残念ながらボケルに任せ、死ぬまで変りそうもない・・・ お客様におかれましては、これから先も不愉快な事で、申し訳ございません! 車でのお帰りは、新設されたETCスマートインターが、広島方向にはブチ便利で、 西風新都経由、己斐トンネル経由ですと、市内まで30分と近くなりました。 風炎オヤジの悪口でも言いながら・・・ 楽しく愉快にお帰りくださいませ。
話は続いて・・・ 無骨なくせにイベント好きで、「風炎フェスタ」やら、「太田川クラフトフェスタ」やら、「新春フェスタ」やら、 お客様を、数々の災難に巻き込み・・・ 企画力の不足やら、不景気やら、台風やら、ドカ雪やら、駐車場不足やら、トイレ不足やら、 出展くださった工房までも、数々の災難に巻き込み・・・ ドタバタと忙しいくせに、未だに懲りず、主催者だけが夢見る幸せ者だす! 昨年の11月に、太田川流域の5会場を繋いで、クラフトフェスタをプレ開催しましたが、 ポイントラリー&アンケートも機能せず、一日の周遊にしては距離があり過ぎ、 反省会ばかりが、大盛況でがんす! プレ開催という事で、風炎会場では他工房の出展はなく、ゆったり、のんびり・・・ 初めて自宅を開放して作品の展示をしました。 玄関には、沖縄時代に蒐集した陶器の展示・・・ 座卓には小物を並べて、「独り言」や陶芸雑誌を置き・・・ 地元の隠れ名物のチーズスフレに、風炎カップに入れたコーヒー・・・ スピーカーから流れるのは、某歌手のJAZZYなささやき・・・ まあ〜その〜 何より凄いのが、風炎オヤジの大話・・・ その時くらい、お客様とゆっくり大話が出来たのも、初めての経験でがんす! お客様におかれましては、狭い部屋の座卓で、巨漢なワシと面と向って、お茶を飲まされる訳で・・・ 帰ろうにも帰れない恐ろしい状況・・・ お客様の顔は解れど、名前&職業&住所はトンチンカンでしたが、 解った振りをしながら、会話は続く・・・ JAPANの政治批判&教育批判&美術団体批判&医療批判&公務員批判&金権批判・・・ 一人で好き勝手に喋りまくったのはいいのですが・・・ 市会議員、町会議員、公務員、医者、教師、講師、会社役員、自営、主婦・・・ お客様の職業もイロイロで、社会的地位のある方も多い・・・ う〜ん! いらん事を喋り過ぎて、大失敗している気がしなくもない・・・ 今年6月の「太田川クラフトフェスタ」でも、自宅茶会を開きたいのですが、 会話にプレはありまへんので、ブチクソ注意! カフェイン&タンニン&カテキンに、現在進行中のボケの防止効果を期待しるしかありまへん! PS 洒落た料亭で、小さな花器を兼ねた箸置きを、よく見かけるのですが・・・ 小さな山野草が活けてある場合が多い・・・ 女性らしい、さり気ない心ずかいでがんす! 女流陶芸家の作品である場合がほとんどで、もし男が作っていたら、気持ち悪い・・・ 巨漢で、無骨で、ウスラな場合・・・ さらに気持ち悪い・・・ 当然、風炎オヤジが介入できる分野ではない・・・ 茶道人口は減少の一途ですが、新しい接待のカタチが芽生えているのかもしれまへん! 中年になって初めて、喫茶の効用を知らされ、 さりげない接客も、癒しも、パフォーマンスも、茶道のような奥深さがあると悟る! う〜ん! 激しい葛藤の末・・・ 2005年春、小さな愛の物語が生まれたのでありました。 (箸置の画像の掲載予定) PS 2 工房のある加計地区は、浅野藩の御用茶の産地としての歴史があり、有名だったらしいのですが・・・ 現在、茶畑は見かけなくなってしまいました。 学校給食のお茶は、太田川の中州の茶畑で、児童自ら摘んでおりましたが・・・ 子供の作業は乱雑で、摘むというより、ムシリ取る状態でしたので、美味しいカホリはしない・・・ さらに給食の、凹んだアルミのカップが、味気ない・・・ お茶が美味しい土地柄とは、幼少期からの経験からしても、想像できませんでした。 地域の長老が取り仕切り・・・ 昔ながらの製法での茶会があり、飲ませて頂いたのですが、これがおおたまげ! 新芽の上から3枚だけを摘み・・・ 微妙な火加減の釜で炒り・・・ 手で揉みまくる・・・ 一番茶、二番茶、三番茶・・・ 微妙に変わる深い味わい・・・ ペットボトル、自販機、コンビニ・・・ 便利過ぎる時代に埋もれて、消えてしまった文化があるのだ! 手間隙と生産コストを考えれば、現代の流通に乗れる商品ではありまへん! インターネットで売ればいいような気もしますが・・・ 注文が来ても困るんでしょうね。 太田川の護岸も整備され・・・ 町民は高齢化でボケルに任せ・・・ 中州も、茶畑も、吊橋も、川船も、石垣も・・・ その記憶さえも、やがて消えてゆくのかもしれまへん! 出がらし茶のように・・・ |