VOL・86  母校   
2003/10

加計中 教室 中庭

風炎キッズは、オヤジの母校、加計中に自転車通学しております。
生徒数も激減しまして、学年一クラスで30名程度、全校90名程で、
30年前のオヤジ時代の3分の1になってしまいました。

老朽化した校舎も建替えで、今秋には解体工事が始まっております。
近くの町民センターが仮校舎となりまして、
不便な環境ながら、高校受験に向けて、のんびりペースで勉学に励んでおります。

今年の盆に、風炎オヤジの中学時代の
クラス会が急遽開かれまして、想い出の教室に、30名程が集まりました。
日頃、キッズの授業参観にも出席できておりませんでしたので、30年振りの教室でした。

こんなに狭かったのかと、再認識!

地元を離れた同級生達は、卒業以来の人もチラホラ・・・
二段腹あり、三段腹あり、ガードルあり・・・ 髯あり、ゴマシオあり、ウスラあり、ヅラあり・・・
ヘルニアあり、肝炎あり、躁鬱あり・・・

時の流れは儚いものでがんす!

圧化粧は、女をこうも変えてしまうのか・・・ 己のウスラと、ヘルニアも忘れて妙に感心・・・


温井ダム近くの、レストランで2次会となりました。
子供、塾、受験・・・ 不景気、給料、ボーナス、転勤・・・ 結婚、離婚、再婚、水商売・・・
ヤクザ、借金、行方不明・・・

話は尽きる事もなく・・・ されど、「誰か
出世したか?」の問に、答えは無い。

あの頃、
片想いで隠れ見ていた、美しいマドンナの隣席になったのですが・・・
再会の会話は・・・ 子供の教育と、年収と、陶器の値段の話・・・

ウスラも気にせず、適当に会話しておる自分に、妙に大人を感じてしも〜た。

このマドンナ、陶芸に興味があるらしく、「次のクラス会は、風炎窯で陶芸教室じゃね!」と、のたまう。

ここだけの話・・・ 陶芸教室は、手も触れるし、背後から抱きついてロクロ指導する事もある・・・
不埒な妄想は、時の流れを逆転させ、風炎オヤジは、あの頃の無口な少年になってしまいました。


のち、数名が我家に集まりましたが、話は一段と深くなり・・・
夫婦の悩み、子供の悩み、嫁舅の悩み・・・ 教育問題、市町村合併・・・ 職場の悩み、老後の悩み・・・

それなりに皆様、幸せそうでも、それなりに大変なんだなあ〜と、実感させられまして、
中途半端な我が身を、
反省したしだいでおます!

真夜中・・・ 彼らは、再会を約束して、それぞれの
戦場に帰ってゆきました。

う〜ん!

金持ちでも、ボンビーでも、上下もなく、楽しく会話できるのが旧友でがんす!

つかの間の
少年に戻り・・・ 再びそれぞれの日常に戻り・・・ 心の片隅に小さな灯りが燈る。
久し振りのクラス会は、心のクリーニングのようでもあり、楽しい一時でした。


話しは変わって、

風炎オヤジは、加計中学から地元の加計高校へと、ろくに受験勉強もせずに進学しますた。

当時は、いわゆる不良ではありませんでしたが、結構
マジメで一途な性格であり、猪突猛進・・・
度が過ぎて、学校や大人社会の矛盾に、怒り狂うとでも申しましょうか・・・

特に高校時代は、ハンドルに遊びが無い、
正義のカワリモノでした。

いつも、教室の最前列中央に鎮座していた巨漢は、教師にすれば、いや〜な存在であった事は、間違いありまへん!


数学の授業中での事・・・

最前列の巨漢が、手を上げて大声での質問! 「何んで、数学を勉強せにゃあいけんのんですか?」
数学教師いわく、「小学校の時、九九を憶えるのに疑問があったか?」

「買物に
微分積分は、必要ありまへん!」 「受験の為だけの勉強ですか?」
「興味がない人が、無理矢理やる意味は何ですか?」

ナンダカンダで、授業が止まる事は、シバシバ・・・

教育現場の矛盾を、教師にぶつけても、答えがないのは仕方ないのですが・・・
黒板上での、
計算ミスがあり、どうしても腑に落ちないので、職員室で陳情しましたら、教師のミスが発覚!

謝って欲しかったけど、ウヤムヤ・・・


高校時代、一番の出来事。

日本史の教師は、どうも教えるのが
苦手のようで、解り難い授業・・・ 生徒からの質問の答えも、チト解り難い・・・
独りで喋って、独りで終わるという、ブチクソ退屈な授業・・・

いつも、最前列の巨漢は、
爆睡かノートへのラクガキに夢中!

当時、母校は同和教育のモデル地区だったらしく、教職員組合は研究熱心でした。
ワシラの退屈な日本史の授業が、研究会の資料となり、郡内の中高の教師が大集合!

その前日の事・・・

教師いわく、「明日は研究会で沢山の先生方が授業参観に来られるので、皆に質問するので覚悟しろ!」

最前列の巨漢は、おお怒り!

「それはチトおかしい?」 「普段の授業をせんかったら
参観の意味がない!」 「ワシはいつもどおり寝る!」
「もし、当てるのならば、ワシを当ててつか〜さい!」
「言いたい事は、山ほどある!」

その夜、中学時代の
恩師宅に自転車を走らせました。

事の経緯を説明して、明日は寝ると宣言! もし注意されれば、一発カマス!
もし、寝てるワシを注意しなかった場合、後の
研究会で、先生が一発カマしてつか〜さいと懇願!

当日の授業・・・

最前列の巨漢は、いつもより目立つように、大股を広げて眠り・・・ 両隣の女生徒達は、英語の宿題をしておった。
結局、日本史の教師は、生徒に当てる事も、生徒からの質問もなく、いつもの退屈な授業・・・

いつもと違うのは、教師の緊張の脂汗

その夜も、中学時代の恩師宅に自転車を走らせ、参観のちの同和研究会での内容を聞きました。
恩師いわく、「あの授業内容では、林が寝なくても、カマす!」 「あれじゃ解らん!」

根深い歴史と、人の業なのでしょうか、同和問題・・・
江戸時代の「士農工商」だけで、簡単に片付けられるのものではない。


その頃、最前列の巨漢は、陶芸家になるとは、思いもよらず・・・

結構、数学は好きで、
教師への進路も選択のひとつでしたが、己の偏差値が、あまりに低く過ぎた。
とういより、卒業できたのが不思議?

何故、
赤点で卒業出来るのか、職員室に聞きに行きましたが、「お前に居てもらうと困る!」と、一言。
屁理屈の偏差値は、結構高かったと、今でも思いますし・・・
昨今の学校を見ておりますと、さらに深い矛盾を感じております。

子は親の鏡、学校は社会の鏡でがんす!


紙吹雪 応援合戦 洪水


風炎キッズはソフトテニス部で、夏の大会も終わりましたら、次は陸上大会とか・・・
生徒数が少ないので、
掛け持ちで大忙し!

それが終わったたら、運動会の
応援団の練習・・・ 夜は、雑誌を細かくカットして、紙吹雪の準備で大忙し!
大変そうでしたので、手伝いましたら、三角にしないとヒラヒラと散らないとかで、コダワリがある。

毎年、秋分の日に、運動会が開催されるのですが、
いつもこの時期、小倉での展示会と重なりまして、残念ながらこれまで、参加した事はありません!

今回は、父兄と学校から
ビデオテープが借りれましたので、我家で楽しみました。

全学年で3クラスですので、立てに割っての紅白2チーム編成でした。
オヤジ時代に比べまして、圧倒的に淋しい・・・ 生徒数も、観客も少ない・・・

応援合戦が、今でも伝統種目として残っており、一言で言えばバンカラ風でがんす!

フレー♪ フレー♪ フレー♪

ガクラン、ハチマキ、ゲタ・・・ 大声の替歌、太鼓、組体操、バク転・・・ 花道、紙吹雪、大拍手!
ナント、最後は、自ら大バケツの冷水を、頭からカブリまくり・・・ びしょ濡れ!

招待された
敬老会の老人が審査員なのですが、
「大きな古時計」の替歌で、「おじいさん、おばあさん、ありがとう〜」と、絶唱すれば牧歌的で、シミル・・・
田舎もいいもんだと、再認識しますた!

風炎キッズは
白組副団長でしたが・・・ 大声だして、冷水まで浴びた、達成感と自信で、一皮むけた!

応援合戦は赤の勝利でしたが、最終的には白の勝利!
 中学最後の青春の紙吹雪は、儚く散ってゆきました。
残るは受験のみ・・・ と、思っておりましたら・・・


次の日曜日に、「打ち上げ」とかで、JR可部線に乗って、
焼肉食い放題へ行った。
父兄拒否・・・ 男女8名で仲がいい・・・ 焼肉食うのは深い仲とか申しますが・・・

う〜ん!

そろそろ、そろそろ、そろそろ、なのかもしれまへん!


30年前のオヤジ時代の加計中は、体育会系のバンカラの校風で、世界選手権、準優勝の柔道家も輩出しております。
加計高も、バンカラ風で怖い先輩もたくさんおられた。

暴力事件もチラホラ・・・

運動会について、脂汗の想い出があります。
高一の時、何かの間違いでリレーの選手に選ばれてしも〜た! それもアンカー!

2位か3位でバトンを受けたのですが、必至で走っても、抜かされそう・・・
最終コーナーで、3年生と競り合い、抜かされそう・・・

無意識のうち、
肘鉄をカマしてしも〜た! 相手は見事にコケタ! それが番長! 公衆の面前で大恥!
当然のように呼び出されました。

即座に土下座して、謝りました。
何故なら、悪いのは自分であるからで・・・ 怖いのではない・・・

男子生徒は、在学中に1回は殴られるのが、普通でしたが・・・ あの危機を乗り越えて以来、殴られた事はない。
ひ弱な巨漢でしたが、自分の気づかない、
何かがあるのかもしれまへん!

以前、小倉のヤクザに挨拶されたのも、そのせいか?

う〜ん! ワシって怖いですか?


PS

先日突然、あの日本史の教師からの電話! 今では、出世されて校長先生とか・・・

「町会議員選挙で、○○さんの推薦人になったので、名前を貸してくれ。」
「選挙事務所から電話があっても、ウンウン言っとけばそれでいい。」 「別に投票せんでもええけえ。」

何故、その方を
推薦するのかとの説明は何も無し・・・ あの頃の反骨精神が甦ってしも〜た。
「別にいいけど、電話で、何言うか解らん!」

この辺の偏屈が、中途半端な陶芸家の中途半端な由縁であると、再認識しております。


そういえば、話しの解る中学時代の恩師は、広島での展示会の度、お会いする事も多いのですが、
キッズの担任教師にも聞けない悩みを、日頃、聞いて頂き、感謝しております。

この恩師、残念ながら中途半端で退職されました。

教育改革は急務だす! さらに、文部大臣殿! 官僚改革も急務だす!

フレー♪ フレー♪ フレー♪





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