漫画家残酷物語

小倉らうめん横丁 復刻版 加計町商店街

時代の変化は激しく・・・ オヤジ世代は転んでしまいそうな御時世ですが・・・ これからはDVDの時代なんでしょうね!

いつも行く、
レンタルビデオ屋さんは、一本¥100の特価日もあって、ブチクソ安い。
風炎カ〜サンは洋画好きですので、たまに、レンタルしております。

最近は、懐かしい
昭和30年代の町並みを再現した、テーマパークや商店街が、各地で流行っているらしい・・・
小倉駅にも、懐かしの「らうめん横丁」が、再現されておりました。

オヤジ世代はウレピーでがんす!


今はレンタルビデオ全盛の時代ですが、30年代は、貸本屋が全盛の時代・・・
テレビもラジオも高嶺の花で、子供の遊びもアナログで、貸本マンガが子供の夢を育んだ時代もありました。

風炎オヤジは昭和34年生まれですので、貸本文化はあまり経験ありまへんが・・・
幼少期、広島市内の親戚の近くには、貸し本屋があり、加計町内にも1軒あったような記憶も、無くはない。


風炎オヤジは、
テレビ世代という事になるんでしょうか・・・
「鉄腕アトム」 「鉄人28号」 「狼少年ケン」 白黒アニメは鮮烈に覚えております。

何処の家でも、テレビは居間の特等席に鎮座して、凝った刺繍の
緞帳カバーが掛けられており、
スイッチを入れても、真空管が温まるまでは、画面が映りまへん!


少年マガジン、少年サンデー、少年キング、少年ジャンプ、冒険王・・・
マンガ本は、友人から借りたり、たまに買っておりましたが、さほど熱中した記憶はありまへん。

小学館の月刊学習雑誌は、工作付録のテンコモリ・・・ どちらかと言えば、工作・プラモデル好きの、
プラキチ少年で御座いました。

少年期の夢は、初々しく・・・ 懐かしい日々・・・


あれから、時は流れて・・・ 汚れたオヤジ世代になった今・・・ 心身のメンテナンス必要となってしまいますた!

風炎オヤジの場合・・・ 腰痛との付き合は、10年程になり・・・ ある意味、職業病とも言えなくも無い。
このたび、ケツ筋肉と足に傷みを感じまして、
椎間板ヘルニアとの診断!

加計町立病院に、10日間の入院を致しました。

初体験!

入院生活とは、仕事は
完全休業状態ですので・・・ ゆっくり休養・・・ マナイタの上の、巨大なマグロ状態。
医者と、運命に、身を任せながら、開放されたような感じ・・・ 不謹慎ですが、ある意味、入院は楽しみでもありました。

テレビ・パソコンから隔離された、夢のような、入院生活が始まりました。


椎間板の神経に、直接ブチ込むブロック注射は、
激痛であると聞いておりましたので、ブチクソ怖い!

手術台に横たわり、モニターを見ながら針を刺す・・・ 大した事ないと思っていると・・・ 突如、ビビンと大激痛! 電気が走る!
結局、2本もブチ込んで頂きましたが、治ったような、変わらんような、微妙な状況・・・

しばらく様子を見ながらの
入院生活がスタートしましたが・・・9月に入って突然の猛暑・・・
熱帯夜で寝られず・・・ エアコンの効いた昼間に、ウツラウツラ・・・ 夜昼逆転の乱れたリズム・・・

大退屈!

退屈を、大いに楽しむために・・・ 陶芸の道に入る以前の高校時代に読み漁っておりました古い劇画コミックを、数冊持参しました。
久し振りに、ベッドで読んでおりますと、悩み多き思春期が甦る!

特に復刻版で出遭いました、
永島慎二氏の自叙伝的な劇画は、チト苦しい・・・

「漫画家残酷物語」 「フーテン」 「若者たち」

劇画を純粋芸術ととらえ、夢と現実の狭間で生きる漫画家たち・・・ それゆえに、苦しく悩み、ボンビー・・・

やがては・・・ 家出、放浪、自殺、のたれ死、精神病・・・

社会の問題、
矛盾の提起ばかりで答えは無く・・・

大悶々!

作画のテクニックはバツグンで、風景のみで時の流れを感じさせたり、セリフを排除したり、かくし味のある表現・・・
1950年代のフランス映画や、太宰治の世界を彷彿とさせる
不条理感・・・

ストーリーに合わせて、作風が変わり、コマ割も絶妙で、間もある。

連載されておりました当時の、「COM」 「ガロ」 「刑事」を、古本屋で見かけますが、マニアックな内容。
永島慎二氏の画風はメマグルシク変化・・・ 
天才肌の漫画家で、少数派ですがFANも多いだす!


不思議な事に、TVドラマにもなった「柔道一直線」の、原作画を手がておられますが・・・
数年間勤められた、虫プロダクション時代の、後の作品であり・・・ スポ根系で、
キレイゴトの内容・・・ 氏らしくない作品でがんす!

それは、不条理の小説家、太宰治の異色のキレイゴト作品、「走れメロス」のようでもある。


「漫画家残酷物語」は、全28話の短編集で、夢と現実の狭間でもがく、漫画家たちの生き様です。

最後の一編・・・ 
風炎オヤジ流の解説など・・・

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借金マミレの若い漫画家・・・ どん底・・・ スランプで夜昼逆転の生活。

少年の頃好きだった模型紙ヒコーキを、真夜中に作っては・・・ 昼間に眠りをむさぼる・・・
夕方に目覚め・・・ 近所の子供達を集めて、ヒコーキを飛ばす。


3日間の同棲をして、故郷に帰った彼女に・・・ 汚い字で書かれた最後の別れの手紙・・・
切手の買えるうちにと、ポストへ投函。

若い芸術家の集まる新宿のJAZZ喫茶で、煙草とJAZZと芸術論の喧騒の中で、夜を過す・・・
自殺した詩人の兄がいたウェートレスから、突然、メモを手渡され、連れ立って明け方の街へと飛び出す。

一番電車で、朝もやの斜陽球場のグラウンドへ・・・

答えのない会話も、彼女の思いやりも、亡き兄への思いと重なってシミル。
やがて、朝日が昇り、少年野球の試合が始まる頃には・・・ 2人は、芝生の土手で眠っていた。


Fin


簡単に書けば、それだけのストーリーでおます!

目覚めた午後の気だるい空気・・・ JAZZや踏み切りの喧騒・・・ 朝もやの爽やかな空気感・・・
コマ割の軽快な流れ、絶妙で意味のある構図・・・

モチーフの軽さ、描線の軽さ、模型紙ヒコーキの軽さ、JAZZ喫茶での芸術論の軽さ・・・
反して・・・ その若い漫画家の、背負った荷物は重く、深い・・・

「ピッチャーガタガタよーッ」 「あてりゃいいんだ あてりゃな」

遠くに聞こえる、少年野球のヤジは、素直で軽い・・・

DOMO


う〜ん!

アニメーション、アクション映画、CG処理全盛の昨今・・・ 
昭和35〜37年に、貸本向けに刊行された「漫画家残酷物語」は、永島氏の若き
赤貧時代の産物でがんす!

日米安保、学生のデモ、赤軍派、・・・ やがて、行き場のない虚無感からか、新宿にフーテン族が生まれ・・・

JAPANは
高度成長に突っ走った!

物語は、ある意味・・・ 作家にとっても、JAPAN漫画界にとっても、ひとつの時代の産物なのかもしれません!

ボケルに任せ、中途半端な陶芸家になってしまった今となっては・・・
これも、懐かしい青春時代の、ほろ苦い
足跡でがんす!

■ネット本はこちら


劇画コミックとは、白黒の作画と、セリフと、ストーリーだけの世界・・・ されど、永島慎二の世界は、狂気!
さらにはもっと、怖いものがある!

それは、
若き青年医師の、3本目のブロック注射でがんす!


PS

退屈な病室で、重苦しい劇画を読みふけるのは、ブチクソ不健康でがんす!

よって、一日でや〜めた!

病院の食堂の本棚には、コミック誌、タウン誌、週刊誌もあり・・・
「週間ポスト」 「週間現代」 「週間大衆」 不思議と、
癒し系の巨乳ギャルの表紙ばかり目立つ。

ピチピチ若くて、健康的なお色気は・・・ ある意味、リポビタンDよりも、効果的かも・・・

気分転換に、メクルメク、ページをめくりますと・・・

毛の無いヌードは当たり前! 毛のあるヌードも当たり前! アヤシイ袋閉じのオマケ付!
これを破る、オヤジ達の
トキメキは、少年の夢物語。

そういえば先日の事なのですが・・・ 夜にウォーキングをしておりましたところ・・・ ブツ発見!

宮山トンネルの歩道で、アヤシイ、
ナトリウム灯に照らされた、落し物は・・・
そこらのコンビニでも御目にかかれぬ、スルドイ、エロ本!

とっさに、前後確認! 人影なし! クルマなし!
拾うか? 無視するか? 悩むオヤジのトキメキは・・・ 少年のように、
純粋であった。


PS 2

いつものレンタルビデオ屋は、高校時代の友人が店長をしている。

ヘビーアダルト系は、迷路の奥に
隔離・・・ プチアダルト系は、子供の視線が届かぬように、棚の最上段に並んでおります。
きめこまかい配慮なのですが、190cmの巨漢のスルドイ視線には、ベストな高さでがんす!

オヤジの好きなヨーロッパ系の
古い映画は肩身が狭い・・・

ある老人ホームでは、ボケ防止にアダルトビデオを、皆で観るとか・・・
医学的にも効果があるらしい。

それで本当に、ボケと腰痛が治るなら・・・ ウルトラヘビー級のアダルトDVDを、ウルトラヘビーに観まくるぞ!
そのトキメキに・・・ 胸の赤いパイロットランプが点滅・・・ ピコピコ・・・

う〜ん! 我慢できん!

× シュワッチ ×





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