台風フェスタ
JAPANには豊かな四季があり、春夏秋冬、美しい風景を楽しませてくれます。
風炎工房は、立派な大山奥の大田舎だす!
北側には五輪山、南側を流れる太田川・・・
初夏には、豊かな緑とせせらぎに包まれ、鮎つり、ホタルの乱舞、カエルの合唱・・・
都会の御客様からすれば、凄い、羨ましいとの感想もしばしば・・・
されど、地震・カミナリ・洪水・台風・大雪・・・ 時に苦難もあり、自然の脅威に屈服する事も、しばしば・・・
人生も楽しい事ばかりではなく、大きな苦しみもスパイスとなって、実りある人生を彩るのかもしれまへん!
5月30日(金)〜6月2日(日)までの4日間、工房周辺にて、第三回風炎フェスタが開催されました。
前回までの風炎フェスタは、他の展示会と板挟みになりまして、超忙しい、ドタバタで御座いました。
されど、3回目の今回は、充分な準備期間がありましたので、作品、DM宣伝、展示設備、アンケート・・・
年初から、パソコンソフトでのDM・ポスターの製作、掲示、業者での印刷、3000枚の宛名書き、マスコミへの案内・・・
主催者と致しましては、それなりの努力は致しました。
近くにホームセンターがOPEN致しましたので、便利になったのですが・・・
大工仕事は、元来好きですので、展示台・可動棚・フェンス・よしずの屋根・雨対策・・・ 大草刈!
大阪での展示会が終わってからの2週間は、オヤジ大工に没頭しておりました。
カ〜サンやパートのアルバイトさんは、工房や自宅の大掃除、教室の準備、沖縄クラフトの委託作品の展示・・・
前日は、テントの設営、幟立、展示・・・ 参加者と協力してと画策しておりましたら、
九州からの4名の出展者のうちの一人の陶芸家が、その日の朝の窯出しで、到着が遅れるとの事。
車2台での分乗でしたので、彼らが到着した夕方には、準備は、ほぼ終了しており、
ブチクソ大変で、疲れ果て、何故かその頃には・・・ 早くも、風炎フェスタが終わった気分で御座いました!
その頃、沖縄の遥か南、台湾近くの海上には、台風4号が発生しておりました。
天気予報では、990ヘクトパスカル、風速30m、時速25km、勢力を強めながら北上!
昨年も1日は、横殴りの雨に見舞われ、雨対策には苦労しましたので、
直ぐにシートが張れるように準備はしておりましたが・・・
テントや車庫での展示は、台風には無防備であり、御客様の足も遠退くのは確実でした。
台風の発生は自然の摂理ですが、まさかこの時期とは思いもよらず、天気予報を見守るだけでした。
インターネットでの、リアルタイムの予報・アメダスデータは、いかに便利でも、台風をかわす力は無く・・・
風炎オヤジの気合と根性でも、神頼みでも、いかんともしがたく・・・
願えば願うほど、風炎工房へと、マッシグラ・・・
だれが雨男か雨女か、責任転化をするのが、やっとで御座いました!
それでも初日の午前中は、曇天にもかかわらず、たくさんの御客様で一安心でしたが、
台風が広島直撃の確立は、さらに高まり・・・ 午後には閑散となり、雨模様・・・
夕方には、作品・テント・幟旗の撤収を決定! やっと完了した頃には・・・ またまた、風炎フェスタが終わった気分で御座いました!
翌日は中止を覚悟しまして、その夜は遅くまでの酒宴となりました。
夜中は、雨樋の風音が気になり・・・ 早朝から、フェスタの問い合わせの電話が鳴り・・・
昼前には、大した風も無く、台風は熱帯低気圧に変わってしまいました。
本日中止の予定が、中止になって、昼前から設営を再会!
昼過ぎ、やっと完了した頃には・・・ またまたまた、風炎フェスタが終わった気分で御座いました!
されど、御客様は少なく、出展者は雨空を仰ぎ、雑談をするしかなく・・・ 台風の去ったその夜は、テントはそのまま・・・
されど予想に反しまして、吹き返しの風がブチ強く、テントが暴れて、気になって眠れませんでした。
翌日の日曜日は、天気も、少しずつ回復して、大繁盛!
陶芸・木工・和紙教室、お楽しみ¥1000クジ、中国茶席、キッズの、ちんすこう付きコーヒー・・・
されど、来客数・売上高は昨年の70%といったところでしょうか・・・ 出遅れを完全に巻き返す事は不可能でした。
その夜は、豪華Tボーンステーキで、皆さんとバーベキュー! 乾杯も何処となく空しく・・・
御客様への感謝と、台風へのアキラメと、遠くからの出展者への申し訳なさで、心一杯!
最終日の夜、テントをタタミ、反省会をして、九州からの出展者は、風のように去って行かれました。
フェスタ初日、地元の中国新聞の記事取材を受けまして、翌日の朝刊に掲載の予定でしたが・・・
担当者の移動、突然の台風、編集の変更でボツ!
最終日に、明日の朝刊に載せるとかで、電話での再取材・・・ 「チト、遅い!」と、文句を言っても、仕方なく・・・
作品数、来客数を聞かれましたが、突然の事で・・・
「作品は2000点以上ありましたが、来客数はカウントしとらんのでワカラン!」
台風に負けてなるかと、チト、ハッタリかまして、しも〜た。
翌日の朝刊によりますと、1000人! 冷静に考えますと、チト多過ぎる感じ・・・
証拠もないので、まあいいかと納得!
中国新聞、ご購読の皆様! 450人くらいと、ここに訂正させて頂きます。
5月の台風上陸は、38年振りの事のようで・・・
時期はずれの台風に襲われた、風炎フェスタのドタバタは、ただそれだけでも台風のようでありました。
祭りのあとの寂しさと、虚脱感と、充実感に包まれ・・・
翌日は、ポカンと口を開き・・・ 台風一過の青空を、ポカンと眺めて・・・ 風炎フェスタが終わった気分を味わって過しました。
不思議なもので、本当に終わってしまいますと、それなりに分析、反省を致しまして、次の画策などをしております。
来年は、地元のクラフトマンに、出展を御願いして、前期・後期に分けて、金土日、翌週の金土日の6日間に出来れば・・・
悪天候・宣伝予算・出展予算のリスク分散が出来るのではと、画策中でがんす!
中途半端な陶芸家の、低予算の手作りフェスタは、高校生の文化祭のようなもので・・・
とにかく実行して、それなりに失敗して、次の画策などをねって・・・
それなりに夢もあって、喜んでくださる御客様もあって・・・
楽しいものでがんす!
只今のところ・・・ 来年も、風炎フェスタを開催できる確約は御座いませんが・・・
もし、開催されれば、更なる工夫を重ねますので、是非、御来場くださいませ!
地震、カミナリ、火事、オヤジ・・・ 台風、嵐、地球爆発しても・・・
雨にもマケズ・・・ 風にもマケズ・・・ 風炎フェスタに足を御運び頂きました御客様、マコトニ有難う御座いました!
出展者にとって、台風はひとつの想い出・・・ 風炎フェスタも、皆様の人生のひとつの想い出になりますように・・・
御感想など御待ちいたしております。
m(_ _)m
PS 1
今回始めて、簡単なアンケートを、実施させて頂きました。
毎夜、出展者の酒の肴になりまして、反省材料も沢山頂きました。
激励の言葉が多い中、厳しい御意見ひとつ・・・ 「期待はずれ。ガッカリ。作品レベルが低い。」
文面からは、それ以上の具体的な事を、読み取る事はできませんでした。
いかなる宣伝よりも、DMデザインよりも、展示よりも、アクセスよりも、天候よりも・・・
作品のレベル、御客様の満足が全てでがんす!
「ステキなホームページですね!」という方もひとり・・・ 素直に嬉しいでがんす!
会場前はR191加計バイパスですので、通りがかりの方も、沢山おられる事が判明いたしました。
会場の前後に「○○m先、風炎クラフトフェスタ開催中!」の、立て看板が必要であるとの御意見を頂きました。
厳しい予算なのですが・・・ 実行したいと思います。
PS 2
思い起せば・・・ 風炎窯の風炎の由来は、大した意味もなく、イメ〜ジ先行で御座いました!
風と炎、寒と暖、相対するものが混ざり合って、柔らかくなった感じ・・・
辞書で調べますと、フェーン現象の事らしい。
山腹を昇る時、雨を降らせた乾燥した空気が、反対側の山を下る時、断熱圧縮によって温度が上昇!
山間の盆地にしばしば高温をもたらすとか・・・
自然現象は人知を超えておりますので、委ねて生きるのが、JAPANの伝統!
春夏秋冬、全国で祭りが開かれております。
ある種の、ケジメと楽しみの意味合いもあるようで、初夏の風炎フェスタも、我家の恒例となりつつあります。
日頃、サボっております掃除は、ブチクソ大変!
ゆえに、退屈な正月のための、年末の大掃除はやめるでがんす!
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