年輪
広島県のやきもの展 | 手づり作品展 |
広島福屋での「広島県のやきもの展」から、大阪なんば高島屋での「手づり作品展」へと・・・
国民行事、ゴールデンウィーク前後は、お陰様で大忙し!
ここ10年以上、遊んだ事はありまへん!
風炎オヤジは5月6日生まれですので、忙しさの中で、知らないうちに年輪をひとつ刻んでしまいます。
今年で44才になりましたので、立派な中年なのですが、
加速度的に時の流れは速まり、来年は四捨五入で50才になるのかと考えるだけでも恐ろしい・・・
「広島県のやきもの展」では、作家のプロフィールと顔写真が掲示されるのですが、
13年も前のもので、あどけなさの残る表情で、毛髪も今よりチト多いだす!
「久しぶりに会いますと、老けられましたね!」 よくある会話・・・
「貫禄がついて立派になられましたね!」 気遣いのある御言葉・・・
「作者の方ですか?」 初対面の方が驚かれ、瞳孔が開くのは日常・・・
若い時の写真と、現在の風貌を見比べ、信じられない様子の御婦人が、首を振り・・・
「失礼だぞ!」 側のダンナ様が、気を使われる・・・
年輪を重ねますと、これくらいの事を、気にしても生きていけませんし、
カワユイ系の作風と、風炎オヤジの風貌とのアンバランスは自覚しております。
されど昨今の展示会で、作品の説明をしようと、御客様に近寄りますと、アトズサリされる事があります。
これはチト、ショックなのですが・・・
今のところ、作者の風貌を見て、購入意欲を無くされたケースはありませんが・・・
そのうち、そのような事態に遭遇する事も、覚悟しておかないといけないのかと思案中であります。
慌てないためにも、危機管理は大切でがんす!
若さと体力だけが、人の価値ではありませんし・・・ 人が年を取るのは自然の摂理ですし・・・
重ねた経験が、滲み出る包容力となり・・・ 人の傷みが解るようになり・・・ いい年のとり方があるのも事実ですね!
「広島県のやきもの展」は、広島在住の陶芸家が40名ほど集まりますが、
驚いた事には・・・ 御夫婦が各自で作品発表されている、メオト陶芸家が4組もおられます。
隣のブースの陶芸家は、御夫婦で別々の作品を、展示されておりました。
ダンナ様の作品は、違った色の土を混ぜた、練り込み作品・・・ 奥様の作品は、カラフルな上絵付けの作品・・・
それぞれに個性的で、素晴らしい作品群でした。
風炎オヤジいわく・・・
「同じ工房、御夫婦で、よくもまあ〜仲良く作陶できますね! ワシラなんか、毎日、大喧嘩でがんす!」
隣の奥様いわく・・・
「風炎オヤジさんは、まだ若いからよ。 元気な証拠よ。」
「私たちも若い時は、よく喧嘩しましたよ。 ショッチュウ、飛び蹴りもしたもんね!」
「いくら、言ってもきかんし・・・ どうせ、直らんし・・・ 仕方がないんよ・・・ アキラメとるんよ。」
このメオト陶芸家に、いかなる問題があるのかは、解りませんが・・・ あ・うんの呼吸で、ダンナ様は微笑んでおられました。
風炎カ〜サンの場合、毎日、作陶の手伝いをして下さりますが、あくまで御手伝だす!
アシスタント以上の仕事をする気は、今のところ無いようでおます。
猪突猛進の風炎オヤジは、コントロール不能・・・ ゆえに、付いて行くだけで、精一杯なのかもしれません!
毎日、100m圏内で、喧嘩しながら・・・ 殆ど一緒に生活しております、風炎オヤジとカ〜サン・・・
キッズも自転車通学ですので、顔を見る事は多いだす!
核家族化の進む、忙し過ぎる現代では、ある意味、恵まれているのですが・・・
家族・地域の皆様におかれましては、巨大ゴミの陶芸家の御相手は、ブチ大変であろうと御推測いたします。
店内 | 高島屋 | 母の日セール |
大阪は、古くからの商いの都でがんす!
大阪発祥の老舗デパート高島屋は、呉服屋の頃からしますと、150年程の年輪を刻んでおります。
外観は白いバロック調とでもいうのでしょか、薄汚れながらも、威厳があり、
店内は幾度もリニューアルが施され、清潔感溢れる白基調で、御客様も多いだす!
こちらの7F催事場での展示会も、今回で30回近くになろうとしております。
独立当初から、13年も御付き合いさせて頂き、当時からの御客様もいてくださり、
考えてみますと、御互い年輪を刻んでおる訳で、昇天された御客様もチラホラ・・・
思い起せば・・・ 風炎オヤジの幼少期は、デパートへのオデカケは、現在のテーマパークに近いものでした。
当時の広島のデパートは、福屋・天満屋の2店でした。
何でも揃うのが、デパート!
貧乏なりにオシャレして・・・ バスに乗って、広島市内まで約2時間・・・
日の丸の、お子様ランチ食べて・・・ オモチャを買ってもらい・・・ 屋上の遊園地で、ゴンドラ・観覧車・10円ゲーム・・・
風炎コヤジは、大ワガママであり・・・ 迷子の常習・・・ オネダリの知能犯であったらしい。
3才の頃らしいのですが、エスカレーターに座り込んで、大泣きしたとか・・・
「オモチャ、全部買ってくれ! 天満屋、全部買ってくれ! 広電バス、買ってくれ!」
親にしてみれば、大物になりそうな予感もあったらしいのですが、立派な中途半端になってしまいますた。
あの頃からすれば、時代は流れ・・・ 商形態も、ブチ変わってしまいまた。
一言で言えば、価値観の多様化とでも言うのでしょうか?
オモチャも、家電も、本も・・・ グルメも、アトラクションも、絶叫も・・・ ブランドも、バーゲンも・・・
デパートは、ある意味、中途半端!
大駐車場完備の、郊外型の量販店が台頭・・・ さらには、ネットショップも増殖中!
大先生、御用達の美術画廊が、最後のステータスとも言えなくもない。
されど、歩いて回れる範囲内での、楽しいショッピング! 独特の高級感! きめ細かいサービス!
シツコイ押し売りもなく・・・ 安くなくても、ダマサレル事もなく・・・ ゆったりと・・・ 何より、年輪を重ねた、老舗の包容力!
厳しく淘汰されながらも、デパートが全て無くなる日は、ありえないのでは・・・
PS
高島屋の営業は、朝10時から夜8時まで・・・ 御客様には便利でも、出展者には厳しい・・・ 立ちっぱなしでは、足も痛くなります。
朝礼もあるし、売上ノルマもあるし、ランキングもあるし・・・ 休憩はなし!
万全のアフターサービスと、顧客管理!
無精な陶芸家には、シミルのですが、結構、呑気でがんす! 一応、反省!
高島屋の包装紙は赤いローズ。
午後の店内でよく流れているのは、エディットピアフの「バラ色の人生」
数奇な運命をたどった、シャンソンの女王の、陽だまりのような日々なのでしょうか・・・
雨の日に流れるのは、バートバカラックの「雨にぬれても」
さりげない音量で、楽しい買い物を演出! う〜ん! ニクイ!
もうすぐ梅雨でがんす!
風炎オヤジが英語で口ずさむのは・・・ ♪Raindrops Keep Falling on My Head・・・
見上げれば・・・ 雨だれが・・・ 年輪を重ねたウスラにシミル・・・
只今のところ・・・ 風炎オヤジに、ズラ疑惑は御座いません!