現代仏壇
ギャラリー | 写真立 | 仏具 |
大阪、日本橋界隈は、秋葉原に次ぐ電気屋街ですが、デフレの折、シャッターの降りた店舗もチラホラ・・・
久し振りに散策致しましたところ、高島屋近くの家電店が、現代仏壇のギャラリーに変身しておりました。
ショーウインドウの写真立の前で、釘付けになったでがんす!
スケッチ風のハゲオヤジが、カッコイイ・・・ 寄木細工のフレームのデザインはシンプル・・・ 仏具もカワイイ・・・
吸い込まれるように店内へ・・・
カウンターでアンケートに答え、カタログを頂き、御茶を頂きましたところ、
制服の似合う、美しくて、仕事の出来そうな、ギャルが付き添って、案内して下さりました。
5階もフロアーがあり、現代和室のディスプレイもあり、
イタリア風、クラフト風、シンプル和風・・・ 小さめでシンプルで、シャレた仏壇が、ズラ〜っと、鎮座しておりました。
仏具も、寄木・ベネチアグラス・・・ オシャレなデザインが多い。
「ワシは、広島じゃけえのう!」
「先祖代々のものを、自分の代で勝手に変えても、ええんでがんすか?」
「宗派のシキタリは、どんなもんですか?」
「広島安芸門徒は、封建的で古いので、回りから叱られそうなデザインですのう!」
「いいんですよ♪」 「純粋に、祈る気持ちが大切ですよ♪」
「営業トークが旨いのう!」 「ホンマかい?」 「仏に誓えますかい?オネエサン。」
「ワシも、現代の宗教・葬儀の商業主義の、矛盾には、おお怒りでがんす!」
このオネエサン、そのへんの事情には詳しく、真剣で、意気統合!
「ワシは、広島じゃけえのう!それも大山奥でがんす!」
「デッカイ寺がイッパイあるし、葬儀も皆で協力して出しておるし・・・ 仏壇もキンキラキンでデカイだす!」
「質素な暮らしなのですが、寺への御布施も結構高額だす。」
「家長制度の上に成立しとるので、若い人は、濃密な村の付き合いは、大変でがんす!」
「そんな所、今でもあるんですね♪ 大変ですね♪」
風炎オヤジのオヤジが、10年前に亡くなって以来、親戚・知人の葬儀に出席する事も多く、
将来の自分・家族を含めて、葬儀のあり方には、思い巡らせております。
浄念寺 | 実家の仏壇 |
風炎工房のある広島県北の浄土真宗・安芸門徒の、信心深さは有名です。
至る所に、立派な寺が、点在しております。
我が家の門徒寺の住職は、地域の御世話に熱心で、人望も厚く、立派な住職です。
小学生の頃は、月2回くらいは、子供会があり、皆で並んで、お経を唱え、紙芝居を見たり、
レクレーション行事は、キャンプ・海水浴・・・ なんと、寺で、クリスマス会までも・・・
周辺農家の座敷には、キンキラキンの、立派な金仏壇が鎮座しており、
毎朝、御鉢(御飯)を供え、チ〜ン♪ 合掌! これが日常。
近所の方が、風炎湯呑を30個もセットで、購入して下さる事が、稀にあるのですが、「御香入り」に使われます。
「御香入り」とは、月一回のペースで、各家を持ちまわりで、村の衆が集まり、御経を上げます。
さらに、「同行」といわれる葬儀組合が、現在でも機能しております。
葬儀会場は、自宅や公民館です。
役所手続き、葬儀進行、挨拶、祭壇の飾り付け、棺おけ運び、出納係、食事の炊飯・接待、駐車場係、雑務・・・
「総代」と言われる、その全てを取り仕切る監督もおられます。
一軒2人、丸2日の労働奉仕であり、役は順番制の持ちまわりです。
葬儀は突然ですので、大変ではありますが、質素な葬儀がポリシーですので、費用の面では格安です。
先日、帳場と呼ばれる、会計役の手伝いをさせて頂きました。
香料・香典は、誰が(住所)、誰に(喪主・長男・次男・・・)贈られたものか、金額まで整理されます。
そろばんや毛筆の、達者な老人が大活躍! 帳簿は和紙ですが、数度の出納チェックのち、手作りのコヨリで束ねる!
カ〜サンは炊事場でした。
亡くなられた方の身内・親戚・手伝いの方々への、食事・御茶・・・ 煮物、酢の物、味噌汁・・・ シンプルですが美味しい!
やはり、最後の味付けチェックは、長老の役らしい。
100人以上の料理の、下ごしらえ、味付け、皿洗い・・・ 古い漆の器の管理も大変です。
質素で経理も万全ですので、昨今の不透明な葬儀屋より、ある意味、経済的なのですが・・・
農家の家長制度を前提とした、のんびりとした時代のシステムですので、忙しい現代では矛盾がいっぱいでがんす!
一人暮しの家は、手伝いの為、都会から子供が飛んで帰省します。
古いシキタリは、臨機応変な対応は難しく、スッポカシも出来ません!
若き世代の労働者は、実家の近所の葬儀の為、直ぐ仕事が休める御時世でもないでしょうし・・・
葬儀は、昼頃、終わるのですが、現代社会は皆さん忙しく、参列者は、車で直ぐ帰られますので、
接待の意味での食事は、意味を無くしつつあります。
農家の家長制度が機能して、寺が役所、教えが法律として機能していた時代において、
質素に平等に死者を葬り、残された遺族を支えるシステムは、素晴らしいものでしたでしょうね!
風炎工房のある遅越地区は、過疎地で若年世代は流出しておりますが、元気な御年寄りの多い地域です。
約60人体制での2日間の労働奉仕で、今のところ、頑張って存続しておりますが・・・
いずれ、消滅せざる負えない状況になるのも、時間の問題でしょうか?
時代に合わせて、臨機応変に制度改革できればいいのですが・・・ 難しいものです。
風炎オヤジの場合・・・
行商の旅や、窯焼きで、時間が自由なようで自由になりません!
実家の母が、今のところ元気で、兄の協力もありまして、それなりに御付き合いさせて頂いておりますが・・・
これから先、不安でもあります。
明日は、たぶん生きておりますが、何時の日か、メデタク昇天いたします!
風炎オヤジらしい葬儀とは・・・
マンマンサン |
風炎キッズが4〜5才の頃・・・
「スマン! 粘土で、マンマンサン作ってくれんか?」 「マンマンサンて何ね?」
「何でもエエ! 手を合わせて、頭にホクロがあったら、それでエエ!」 「あとは好きにやってくれ!」
焼けましたのが、画像の仏です!
長女、郁美のは、オヤジへのアテツケカ・・・ 太毛のオールバック!
次女、咲子のは、シッポがあって、バナナを持って・・・ まるでサル!
祭壇は、これと、風炎工房の陶器に花一輪! 葬送ソングは、カルーソー♪
花輪・香料・香典はなし! しかし、無理やり下さる場合、頂く! お返しは無し!
その他は、遺族の御都合で適当に・・・
実現出来れば、いいなあ〜
PS
風炎オヤジの、オヤジの、オヤジは、鹿児島の漁村で、貧しい漁師の一生を終えました。
幼少の頃、数回、会っただけですが・・・
実家の仏壇の脇に、手作りのルアーが、2匹あります。
こういう、形見って、結構いいなと、思いませんか?
PS 2
現代仏壇ギャラリーでのオネエサンとの会話・・・
「ワシは、自慢じゃありませんが、最近流行の、変わり者だす!」
「仏は、キッズに作らせたし・・・ 花器も自分で作るし・・・ 仏壇も自分で作ろうか、画策中でがんす!」
「自然の木目を生かして、自然なカ〜ブで、シンプルで、オイル仕上げ・・・」
「家具屋さんでも、いろいろなデザインの家具に囲まれて、自然木を生かした、手作り家具があるざんす!」
「洋風、シンプル仏壇もええが、そういうのがあっても、ええんでないかい?」
☆オネエサンの瞳が輝きました!
「いい! 頂き! そのアイデイア頂いても宜しいですか? 企画書にして、会議に上げます!」
「ええよ! その代わり、チト、写真撮らせてつか〜さい!」
現代仏壇のシェアは急上昇らしい・・・ 風炎陶器のシェア急上昇の施作はないものか・・・
先日、福岡のぶどう園での事・・・
園内では、手作りパン屋♪ 健康食の美味しいバイキングレストラン♪ ぶどう狩り♪
そして、畑の中での、手作り結婚式の企画♪
経営の多角化で、たくさんの御客様で大繁盛! 感心いたしました。
う〜ん!
そういえば、ブコツだし・・・ 骨壷も作れるし・・・ ワゴン車もあるし・・・ 窯もあるし・・・
何でもありの時代ですので、チャレンジしてみるか!
明朗会計♪ 風炎葬儀社♪ 株主募集中♪