完熟

マンゴー園 完熟マンゴー

南国沖縄の話ですが・・・ 夏休みに、帰省しましたおり、親戚のオジサンのマンゴー園に、行きました!

今年は、たくさんの
台風に見舞われ、完熟の時、寸前に落ちた数千個のマンゴーは、ただ哀れ・・・
それでも、生き残っておりました完熟マンゴーが、テーブルに並べられて、出荷の準備中でした。

それを、たらふく頂いたのですから、チョー
贅沢な話しではあります。


南国の陽射しを浴びた、採れたてマンゴーの、芳醇な香りと味! 大感動! 濃い! 旨いだす!
沖縄の市場でも、1個¥1,000以上で流通しておりますので、高級品ですね!


メキシコ産のマンゴーは半値程で、町内最大手のスーパーにも、並んでおりますが・・・
青いうちに、収穫され、流通しておりますので、一味落ちている感じ・・・

こうした事例はマンゴーに限らず・・・ バナナ、トマト、イチゴ・・・ 青果全般に言える事かもしれません!


農薬にまみれ、ワックスをカケラレ、選別され・・・ 
スーパーのショーケースで、ライトアップされた、あまりにも整った美人果実・・・

何か変!

個性を無くして、
規格化に進んだ、日本社会の縮図のようでもあります。


現代は、飽食の時代ではありますが、最近は食品会社の不祥事が続いていますね!
民間会社の利潤追求の姿勢・・・ 官僚の不手際・・・

ワシら庶民は、いったい何を信じればいいのでしょうか?



工房のある遅越地区は、広島の大山奥であり、田んぼに囲まれた、立派な大田舎でがんす!
住人のほとんどが、
兼業農家であります。


工房の北50m程の所に、ブチ、手入れされた畑があるのですが・・・ 異様なほどに、育ちがよい・・・
時折、北風に乗って、芳しいカホリが届きます。

牛糞なのですが、さすがにコエダメは、消滅しております!


夏には、工房となりの空き店舗で、毎週土曜日の午前中、野菜市の店開き!
近所の農家の方々が、交代で店番をされております。

曲がりくねって、デコボコで
不揃いの、あるがままの、¥100の野菜たち・・・

そう言えば、こんな味だったよなあ〜

新鮮な野菜の、個性的な懐かしい味を、再認識させられます。


野菜市 稲刈り 祇園坊


秋になりますと、工房前の田んぼの
稲刈りが始まります。

昔は、田植えと稲刈りは、家族総出で学校も休みだったらしいですが、
最近は
機械化され、あっという間に終わっております。

やがて、宮に祭りの幟が立ち、ピーヒャラと神楽の音色が響き、夜通し、豊年を祝います。


恥ずかしながら、工房裏の太田川の土手は、いつも草刈りをサボッておりますので、草ボウボウなのですが・・・
そこに、一本の
柿の木があります。

今年は暖かく、大きな台風もありませんでしたので、
大豊作でがんす!

例年ですと、熟すさきから、カラスのエサになっておりましたが、
今年だけは、きゃつらも満腹らしく、未だに、タワワにぶら下っております。

地元農協の選果場も、
フル稼働で、搬入制限をしております。


広島特産の
祇園坊はシブ柿ですが、熟しますと甘く、立派な、干し柿になるのですが、
あまり好きではありませんので、ホッタラカシ・・・

時々、都会の御客様が、喜んで沢山持ち帰られます。
稲穂や、柿の実った枝を、ショップのディスプレイに飾られる場合もありました。

この時期、風炎工房裏の柿は、無料サービス期間ですので、勝手にどうぞ!


山里は、
のどかな風景ですが、農作業は、ある意味、自然との戦いであります。
イノシシ避けの、電線を張り巡らしたり・・・ カラスを脅したり・・・ 猿との知恵比べ・・・

スーパーの店頭で、美しく陳列された食材からは、想像できませんよね!


話は変わって

若い時は肉好きでも、年を取ると魚が好きになると良く言いますが、ワシの場合も例外ではありませんでした。

工房前では、毎週、火曜日と金曜日、午後3時頃、魚屋さんの店開き!
山陰浜田港から、ポンコツトラックで、あちこち売りながら、行商されております。

客は、風炎カ〜サンと、アルバイトさんだけなのですが・・・


スーパーの鮮魚店と比べて、何故こうも味が違うのか、不思議でありました。

鮮度が良いのは当然ですが、最近は主婦の
包丁ばなれで、切り身で売られている場合が多く、
これが味の低下の主因らしい・・・

鮮度を見抜くのは、プロにお任せして、
オススメの魚を求めます。
最初は、チト高い気もしましたが、皿に盛りますと、結構なボリューム!

う〜ん!

スーパーの店頭では、洒落たデザインの上げ底のトレイや、刺身のツマに、目が眩んでいた事を、実感!


キッチンツールは、デザインと機能性で選んでおりますが、
道具選びは楽しいですので、カ〜サンよりも、オヤジが選んで購入する事が多いだす!

大阪の道具屋筋で、の刺身・出刃包丁を求め、包丁研ぎも、シコシコやってみましたところ、結構ハマリますた。
書道の墨摺りに似た感覚があり、
「無」になりまする。

風炎カ〜サンは、魚屋さんの
特訓を受けまして、包丁さばきもナカナカの腕前となりました。
風炎オヤジも挑戦しましたが、2〜3回で放棄!


最近は、アジのタタキに、はまっております。 魚ぎょギョ! 最高に旨い! 幸せ!
細かく刻んだ上から、大葉・にんにく・青ねぎ・白ゴマを振りかけ・・・ 
和風しそドレッシングで頂きます。

山里に鮮魚は不似合いですが、便利な御時世ですので、お蔭様で恵まれております。


食道楽、グルメと申しますが・・・ やはり、食べる事は、本に本能でがんす!



PS 1

陶芸において、
食器は重要なジャンルですが・・・ 料理の脇役であります。
特に、和食の場合、シンプルで控えめの器が好まれます。

食事は、
一期一会の世界で、いかに美味しい食材でも、食べてしまえば想い出の味となります。
その想い出を、さらにステキにサポートするのが、器の命だす!


窯から出た器は、エクストラバージンですが、一期一会の食材に出逢い、人に出逢い、使いシゴカレ・・・
時の流れに、釉薬の発色、手触りは、しっとりと馴染み・・・

やがて
完熟の時を迎えます!

皆様の風炎作品も、暮らしの脇役となって、想い出と重なり、完熟の時を迎えているでしょうか?


PS 2

最近、気づいたのですが・・・
いつもの1時間のウオーキングコースに、巨大な柿の老木があり、枝振りがブチクソたくましいだす!



車で通っている時は、気づきませんでした。


風炎オヤジは、43才! 
完璧な中年! 気持ちは若いとも言い難い・・・
ボケルにまかせ・・・ 完熟の時を、やがて迎えるのかもしれません!

風炎窯の開窯して12年になります。

あまりの忙しさに、新しい
発想がナエテいた時期もありましたが・・・
無事、厄年を乗り越え、体調の変化にもなれ・・・

ここにきて最近、新しいアイディアが、
不思議に沸いております!


祇園坊柿にたとえれば、色ずく頃かもしれません。
この先・・・ カラスに食われるか? ボトッと落ちるか? 干し柿になって人様に食われるか?

ま〜 どうなりますか、解りませんが・・・

老木は枯れても、種を残し、発芽します! キッズの成長と、窯だしが、風炎オヤジの
種まきでがんす!

柿の種、ポリポリ・・・ う〜ん! チト、辛い!




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