壷屋界隈

沖縄本島 平和通り入口 壷屋界隈


風炎キッズが沖縄へ行きたいと、ウルサイ! 
も無いのに・・・

学期末の通知表・・・ 9が3個か平均8以上あれば・・・ まあ〜行くかと、つい口走り・・・
まず、
不可能である筈の、成績アップ約束が・・・ まさかのまさかで、クリアされてしも〜た!

風炎キッズ様の頑張りのお陰様で、今年の夏は、沖縄へ里帰りの旅となりますた。


中学生は、航空券も大人料金だし・・・ 夏休みで往復割引もないし・・・ お陰で風炎オヤジは、突如、金欠症にみまわれました!

困っておりましたところ、捨てる神あれば、拾う神ありで・・・ 突如、工房ギャラリ−で、大口の
売上が達成!
不思議? この日だけは、神の存在を信じてシマイマスタ!


キッズやカ〜サンは、時々、帰省しておりますが、ワシは10年振りで御座います。

どっぷり、忙しい
エコノミックアニマルJAPANに染まっている、今日この頃ですが・・・
お久し振りに、
トロピカルな風に吹かれて、リフレシュするぞう!

7月30日から、8月7日まで、9日間の予定!


ジェット機の窓から、鳥のように、下界を眺めれば・・・
広がる、大自然  瀬戸内の島々 〜 別府湾 〜 桜島 〜 屋久島 〜 サンゴ礁

人の都合で国境や、県境があったり、土地の所有権があったり、売買したりしているのですが・・・
自然界から見れば、勝手なものではあります。

小さな土地で、小さな事にコダワッテ、汗している自分が滑稽でもあります!


那覇空港に着きますと、まず、空気が違う・・・ 蒸し暑い・・・ メガネが曇る・・・

格安ツアーオプションの規約で、那覇の安ホテルで、一泊しないといけませんので、
この日は那覇で宿泊。 国際通りでキッズフレンドの土産を早々に購入。

翌朝早く、カ〜サンとキッズはコザの実家へと・・・ ワシは独りで
壷屋界隈で陶器の散策をいたしました。


日本本土は、温帯気候ですが、沖縄は亜熱帯のトロピカル・・・ 気候も、動植物の生態も、エラク違いまする!
陶器もおおらかでカラフル。


始めて、沖縄を訪れたのは、丁度、20年前の事・・・
忘れかけた、あの頃の謙虚な自分を思い出し、初心に戻って、勉強させて頂きまする!

久し振りの沖縄で、御世話になりました陶芸家との再会、最近の陶芸事情、新しい作風・・・ いっぱい吸収でがんす!


沖縄陶器の歴史は古く・・・ パナリ土器、喜名焼・・・   点在しておりました。

壷屋といえば、古くからの代表的な、沖縄陶器の産地ですが
1612年に、朝鮮系の薩摩の陶工を招聘したのが始まりで、統合されました。

壷屋焼の窯元は、皆、
親戚のようなもので御座います。


壷屋は、沖縄一の繁華街、国際通りのすぐ近くで、現在では、ビル・マンションに囲まれており、
消防法で薪窯の
焼成が出来ませんので、郊外への移転が進行中だす。


それでも、20年前には、荒焼の半胴(水甕)など大物専門の、
最後の職人がおられましたが・・・
やはり、リタイアされておりました。

修行時代、何回か通わせて頂き、ウシチキー(輪積み)技法を、教えて頂きましたが・・・
薄暗かった大きな工房は、駐車場となり・・・ 壷屋資料館が出来ておりました。


なごりの
登り窯は、ガジュマルの木漏れ日を浴びて、ひっそりと佇んでおりました。


陶器店 壷屋焼 登り窯


やはり、10年は一昔前ですね!

壷屋界隈の道路は、石灰岩の石畳で整備され・・・ ビル・マンションが立ち並び・・・ 資料館が建ち・・・

陶器店のショ−ケースでは、世代交代と申しましょうか、新しい若い陶工の作品が、イロイロ、目を楽しませてくれました。


沖縄は、海の交易で栄えた歴史があり、異文化の交わり、
チャンプルー文化でがんす!
よそ者を受け入れる、フトコロの深さ、優しさが御座います!

現在でも陶芸修行のため、全国から海外から、若い人々が集っております。


以前、風炎オヤジもその一人でしたが・・・ 沖縄の
魔力にトリツカレ、住みつき、陶芸に携わる人も多いだす!
ナイチャーらしき、若い陶芸家の作品が、結構目に付きました。


確か、10年前は沖縄本島で200以上の窯元がありましたが、現在はさらに、
増幅していると思われます。
時代の
先端産業であった、壷屋陶器・・・ アート作品、土産物、生活雑器、建材・・・ 今でも、多種多様の形で生きております。


海産物 豚のデスマスク


壷屋の、すぐ近くに、沖縄の台所、那覇公設市場があります。
トロピカルフルーツ、野菜、海産物、精肉、菓子、日用品・・・ 賑やかで
異国情緒があります。

魚ギョぎょ! 
カラフルな、魚ギョぎょ達・・・

アバサー、ミーバイ、グルクン・・・ 沖縄方言だす! 味は、大味で淡白な場合が多い。
好きな魚を買い求めて、2Fの食堂に持参しますと、調理して頂けます。


精肉店では、豚の
解体が見れました。

ゆでた耳を刻んで、あっさり酢醤油で食べる、ミミガーという琉球料理は、
あっさりして、コリコリした食感で、大好物なのですが・・・

デスマスクは怖い! チト、ショック! 
笑った顔が、さらに怖い!


されど、テビチという豚足の煮込みは、大好物ですので、いっぱい食べました。
油の塊みたいですが、ゼラチンですので、大変ヘルシーだす!

ラグビーボールのような、デッカイ、ゴーヤにも、おおたまげ!
やはり、
本場は凄い! 風炎工房のゴーヤは、完全に負けました。


那覇の中心、平和通り、公設市場、壷屋周辺は、沖縄の庶民生活を
で感じるゾーンだす!
沖縄観光の際は、是非、御立ちよりくださいませ!



PS 1

沖縄一の繁華街、国際通りから、平和通り
商店街を通り抜けますと、壷屋界隈でがんす!
全国でも、これほど繁華街の側にある、陶器の里は珍しいだす。

商店街と壷屋の境目あたりに、
桜坂とういう歓楽街があります。
坂道の両側には・・・ BARやスナック、ポルノ映画館、ストリップ劇場・・・ チト、妖しい・・・


壷屋焼の歴史は400年ほどですが、昔の職人は、時代の
先端産業であり、高い地位が与えられておりました。
豪勢に遊んでおられた、荒焼き職人の昔話を思い出しました。

先端産業の陶芸職人たちは・・・ チュラカーギーのイナグに、モテモテだったそうな!


江戸落語では・・・
夕方まで仕事する職人は、腕が悪い証拠らしく・・・
昼下がりは酒を飲み、吉原で女遊びするのが、職人の
ステータスでありました。

マンションに囲まれて、肩身の狭い、壷屋界隈・・・ 桜坂の
ストリップ劇場もつぶれ・・・ 火の入る事の無い、登り窯・・・

ここにも、ひとつの時代が流れておりました。




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