がんばれ!かべせん

キハ-40 工房裏、太田川 商店街、キャンペーン

風炎工房裏の太田川の向こうに、トコトコ箱庭のように、JR可部線が走っております。
あざやかな黄色の車体は、カラフルで可愛い!

オヤジが、もの心就いた頃には、
蒸気機関車が走っており、
小学校4年の頃、三段峡まで伸延され、
中学の頃ジーゼル化された記憶があります。
立派な
赤字ローカル線、可部線の変遷は、日本の変遷でもあります。


山里、加計町の歴史は古く、
弥生時代の古墳も残っております。
山陰・山陽の中継地として、栄えた時代もありました。

三本の川が交わる、水の時代。

豊かな木材は、太田川をイカダで下り、広島へと流れて行きました。

やがて、鉄道の時代。

加計駅には
貯木場があり、貨車で運ばれて行きました。

やがて、車の時代。

○○木材と書かれた、
ボンネット・トラックが、ほこりをたてて走る光景が記憶に残ります。

やがて高速道の時代。

インターチェンジは、山の険しい加計町を外れ、隣町に設置されました。

やがて、
インターネットの時代なのですが、
取り組みは、あまりされておりません!


林業も衰退し、過疎化の進む中、これまで、何度も廃止の話はありました。
JRが民営化され、
経営効率の理念のもと、一昨年より廃止の話が表面化致しました。

当然のように、行政、地域住民、労働組合・・・ 
反対運動が巻き起こりました。


成果として、
試験増便が実施され、乗車率800名の条件提示がされました。
以前の倍の乗車率です。
反対運動の輪は広がり、800名近い乗車率を
達成し、試験増便は一年延長されました。

各自治体で、イベントの嵐、運賃半額補助・・・
各団体、個人の反対運動は広がりを見せましたが、JRは協力するどころか
社長は「去り行くローカル線の、
祭り騒ぎ!」といった内容のコメントを発表しました。


事実、試験増便の内容は、地域住民の通勤、通学としての増加はなく
もう乗れないから乗る、イベントで乗るといった、観光客の増加が、ほとんどでした。
全国の
過疎地の諸問題を、象徴しております。

これからの取り組みいかんでは、くしくも先の社長のコメントを証明する可能性もあるのです。
現在、工房から眺めていますと、沢山の人が乗っている様に感じますが・・・
これからの取り組みが
大切であるのは確かです。


中国地方の政令指定、130万都市、広島は
軍都として発展!
裏で
支えていたのは、中国山地の豊かな木材、太田川の水でした。

都市と田舎の
共存なくして、豊かな暮らしは、ありません!
田舎の荒廃は、都市の荒廃でもあるのです。

広島から、風炎工房まで約1時間半、太田川沿いに
移り変わる車窓の風景
都市と田舎、水・川の大切さ、環境問題・・・
多くの問題を投げかけております。

可部線問題を考える事が、日本の将来を考える事であり
学校での「自然・環境学習」としての、団体客の増加は
ひとつの
方向を示していると思います。


ある日突然 ☆ ロクロを回しながら、あるアイディアが回り始めました!


母校、
県立加計高校は、オヤジの時代の1/4の生徒数です。
今年は、可部線廃止の浮上の為、下流域の生徒が
激減

悪しき偏差値教育で言えば、県下最低の公立高校であります。
地元中学の卒業生の多くが、下流域の学校に通うという矛盾が生じております。

校舎はオヤジ時代の、倍以上の規模でがんす!

一瞬のヒラメキ!
そうだ!ここに、
情報学科を新設したら、ええんでないかい!

僻地でも
情報発信できる事が、インターネットの大きな特性であります!
あえて、田舎に新設する
意味は、充分あるといえます。

温井ダムの完成にともない、
工事宿舎「ワークステーション」が、町に払い下げられました。
個室の利用に苦慮されておりますが、
加計高校の「学生寮」にするのは如何で、がんすか?

ホールは学生と、地域住民との
交流の場に・・・この地を、「過疎地、TI化モデル地区」に指定!

都市・田舎に限らず、今の閉塞した時代を動かすのは
大きな矛盾はありますが、ITであります。

その夜、《広島県総務企画部行政情報室広聴グループ》に
提言MAILを致しました!
後日、御返事を頂きました。


(中山間地域振興室)
中山間地域対策については,定住促進対策,農林水産業などの産業対策,
 交流促進対策などについて,ハード・ソフトの両面から,各部局と連携して,
総合的な施策の推進に当たっております。

 (教育委員会)
日頃から県の教育行政に御理解を賜り,誠にありがとうございます。
  さて,本県では,昨年7月に「広島県高校教育改革推進協議会」を設置し,
  21世紀の新たな県立高等学校における特色ある学校づくり,
  適正配置及び通学区域の見直し,
  並びに入学者選抜制度の改善について,
  様々な立場の方々から御検討をいただいているところです。
  本年5月には中間まとめを,また,10月には答申をいただく予定です。
  いただきました御意見も,今後の検討の参考にさせていただきたいと考えております。
  今後も本県教育行政に格段の御協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

(情報政策室)
メール拝見しました。貴重なご意見をいただき,ありがとうございます。
 ITは地理的なハンディキャップを克服するうえで
 大いに活用すべき手段であると認識しているところであり,
 教育分野や保健医療分野をはじめ,中山間地域の
 生活利便性が向上するような活用方策について、検討を進めているところです。
 いただきましたご提案につきましては,検討を行う際に,
 大いに参考にさせていただきたいと考えております。


このMAILは、個人的に頂いたものですが、掲載許可を御願いしましたところ
個人の判断に任せ、県としては感知しませんとの事でした。
特に、各方面に御迷惑のかかる内容でもありませんので、掲載させて頂きました。


縦割行政の弊害は、承知の事実ですが、この件に関しては
町・県・教育委員会、等の
利権が絡んでおりますので、まあ「夢物語」でしょうね!

学区制の変更や、偏差値教育、縦割行政の
是正が必要じゃしのう!

現、藤田県知事は、
ゼネコンの血縁で、広域行政の合併の会議においても
「橋・トンネル・道が必要」と、国に陳情されております。

構造物の維持管理費が、財政を圧迫している現状で
広域において、今ある施設を有効利用できる施策がないものでしょうかねえ。

可部線存続運動の高まりに一応、
存続の姿勢を示されてはおりますが、
過疎地問題に対して、御一考くださいませ!

こうなったら、ジュンちゃん、マキちゃん、チカちゃんに
ほんで長野の、ヤッちゃんにも・・・ 
MAILせにゃ〜いけん!

選挙で1票入れても、楽しくないですが、こんなMAILはブチ楽しい!

ちょっと変人、大バカの、世間知らずの、風炎オヤジでさえも、
こんな
「夢物語」が発信できるのが、インターネットであります。

結果はどうであれ、「がんばれ!かべせん」 皆に、
過疎の矛盾を、知らせる為に・・・

風炎オヤジも頑張ります。オヤジなりに・・・


PS

先日、朝早く工房に、20数名程の
団体の御客様が御見えになりました。
雨の中、皆さんトレッキングブーツに、デイパック・・・
背中に、
「がんばれ!かべせん」の幟旗!

存続運動で、これから可部まで、約30km歩きます。」
鉄兜でも被れば、戦国時代の戦みたいじゃのう。」と歩いて行かれる背中を、眺めました。

今に想えば、小4の風炎コヤジ
「祝・三段峡開通」で、加計駅のホームで、リコーダーを吹きました!

「線路は続くよ!どこまでも!」




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