さくら
バイパスの桜 | 福屋チラシ | 月ヶ瀬公園 |
近くに、日本2位の規模を誇る、アーチ式、温井ダムが完成致しました。
工房前の国道191号線は、ダム工事用バイパスとして作られ、田舎にしては広い幅員です。
バイパス開通記念に、土手に沢山、ボランティアの手によって桜が、植えられました。
春になると美しい風景を、楽しませてくれます。
工房のある加計町には、太田川と丁川の中州に、小さな月ヶ瀬公園があり
花見のシーズンには、提灯が灯されますが・・・ 人も少なく・・・
まるで過疎のトモシビのようであります。
「さくら」という言葉は、どこか儚く、
商売としての「さくら」の意味も、どこかアヤシイものが御座います。
毎年この時期、広島福屋デパートにて「広島県のやきもの展」が開かれます。
今年で19回も続いております。
約50窯元の出展で、オヤジも開窯当時から、出展致しております。
作家先生から、オヤジの様な一匹狼までの「どんぐり企画展」であります。
よく、売れた作品に●が付いた光景を、御覧になる事があると思います。
売約済を知らせる為ですから、それはそれで、よいのですが・・・
すでに持ち帰られて、無い作品のショーカードに、●を付けて
これだけ売れましたと言わんばかりに、
展示台の隅にカードを並べた光景をよく見ます。
アヤシイ「さくら」と、オヤジには、思えるのですが・・・
一昨年の最終日に、御客様の御婦人いわく、
「風炎窯の作品は、ええのに、あんまり売れとらんね!」
「うちは、好きじゃけえ、頑張りんさいね!」と、慰めて頂きました。
見ると、ある先生は、●ショーカードが・・・ズラー!
風炎ブースは、毎朝の作品追加で、作品どっさり!
御婦人の目にはその様に映ったのですね!
なるへそ!
オヤジの場合、売約の作品はなるべく下げて、新しい作品を展示するようにしております。
また、売れてもないのに、賑やかしに●を付けるのは主義に反します。
商売の厳しさを知らないという事ですね!
そのような価値観も解りますが、オヤジのような価値観もある訳で・・・
ほれも、え〜じゃあない、で、がんすか!
美術画廊の応接テーブルの上に、分厚く重たい本をよく見かけます。
開いてあるページを見ると、展示作家の所属団体、評価額が記載されております。
いわゆる「美術年鑑」で御座います。
高額作品、購入を御検討の御客様が、迷われた時、鑑定書の役割を果たしていたり
作家の社会的地位を保証していたりするのでしょうね!
先日の、高麗青磁の、詐欺事件の時
「美術年鑑」の審査基準や、海外での個展経歴の、アイマイさ!
有名美術館の、収蔵・寄贈・買い上げ表示のアイマイさ!
御役所仕事の叙勲の審査基準のアイマイさ!
問題になりました。
「美術年鑑」登録、約8000名の作家のうちの、ひとりが起こした事件ですが・・・
アイマイな部分をクリヤーにする努力は必要ですね!
でないと、多様な価値観を持った世代には、受け入れられません!
自己申告の紳士録にもなりかねません!
オヤジの場合、
美術団体に入れてもらえず、 評価額も御客様しだい・・・
「美術年鑑」には登録してもらえる理由が御座いません!
このアイマイさも、また、困ったものだすなあ〜
花見でも致しますか・・・ 「酒もってこい!」
フーテンの寅さんの口上は、「さくら」と解っていても、笑えるものです。
風炎作品を見て、クスッと笑われる方が、よくいらっしゃいます。
風炎オヤジは、結構それだけで満足しております。
「ういっ・・・☆」 オヤジは日本酒がダメでがんす。 頭痛が・・・
PS
あるTV番組によると、「さくら」は日本が軍国主義に向かう為の政策として
全国各地の公園、学校に植えられたそうです。
風に舞う、散り際の美しさを、国民の感性に植えつけ軍歌を流行らせました。
「貴様と俺とは同期の桜・・・ 見事散りましょ国の為」
「さくら」に罪はありませんが、恐ろしい時代だったんですね!