紅白歌合戦


20世紀から、21世紀へと、
ひとつの時代を越えようとしている大晦日紅白歌合戦を見ました。
来たる時代の夢より、過ぎた昔を想うのは何故でしょうか?

オヤジが
少年期の頃TVといえば、NHK・NHK教育・民放が二つ、のみでした。
チャンネル争いで民放は、裏・表! 
「裏にしろ!裏に!」「うんにゃ!表じゃ!」

これで話は通じました。


娯楽も少なく、今ほど価値観が多様化していない時代
レコード大賞紅白歌合戦といえば、年末の一大イベント国民行事でした。

現代、
多種多様な音楽が氾濫している中、音楽をジャンル分けする事もナンセンスな時代。
音楽を
によって序列をつけたり、勝った・負けたと合戦をするのもナンセンスといえます。

最近の
アーチストの中には、古い価値観に謀反をおこす方もおり、
オヤジも、どちらかといえば、そういうタイプの人間だす。

その気持ち、よく解かりまする!


BSデジタル放送が始まり、多チャンネル、双方向通信・・・
インターネットによって、一個人が放送局を持ち、発信する時代・・・

来たるべき時代の価値は、じゃろーかのう!


チャンネルが増えても、同じように人間の生きる時間は増えません。
相対的に、一つの番組に対して、観る人は少なくなり
CMの価値は下がり、番組予算は下がり、番組の価値も下がり・・・

インターネット無限の可能性があるのは確かですが
ネットでは伝えられないものがこの世にはたくさんあります。

来たるべき時代の価値は、じゃろーかのう!


オヤジにとって偉大な
アーチスト、布施明が、久しぶりに紅白復帰を果たしました。
代表曲
「シクラメンのかほり」を唄いました。

25年以上の時が流れていってしまった!
50歳を越えた彼が大切に、丁寧に、唄っている姿勢は充分、伝わります。

しかしオヤジの右脳は
フラッシュバック! 当時の彼の若さ、勢い・・・ 甦ります。

ヒットするにつれ、アレンジはシンプルな方向へ・・・
バイオリンと、2本の
アコースティックギター

歌唱は、
繊細な表現へ・・・
1・2・3番で、発声を変え、だんだん響きをもたせ・・・
ストロークで
ジャカジャカ、盛り上がるところは、首を振り、長髪をかき乱し・・・

その勢いは、その時代の価値との重なりが、なせるものかもしれません。

流行歌というものは、儚いものですね。


オヤジの
修行時代の作品に出逢う事が、たまにあります。
ブチ!ヘタクソなんですが、ある種の勢い、気合を感じる事があります。

お持ちの方の、
想い出と重なり、やがて壊れ、土に帰るのか・・・
儚いものですね。


来たるべき時代の価値は、何じゃろーかのう!

来たるべき時代の価値は、何であっても、
その
時代を生きた人の、想い出と重なり、新しい旅をするのだ!


PS

その夜、
古いアナログレコードに針を落とし、新しい時代を迎えました。
やっぱり、安いフォークギターを買います

新しい時代の記念に・・・




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