作品価格について
お客様と稀にある会話・・・
「これ、安くなりませんか?」 「大変、スンませんが、値引きはしとりません! スンません!」
「これも買うので、安くなりませんか?」 「大変手間をかけて、ギリギリの値段でやっとりマス! スンません!」
よく芸術作品は、値段があって無いような物で、よく解らないと言われますが、
陶芸に20年かかわるオヤジでも解らないことが多々あります。
お金と地位、これが複雑すぎる世の中の元凶であるとオヤジは悩み想うのです。
悩んだ時のオヤジの解決方法は、夜空の星を見上げ、
狩猟経済、縄文時代へとタイムスリップしてみるのです。
違う価値を持った人と人が話し合い、山の物と海の物を交換してお互い満足!
反面厳しく、労働に対してどれだけの見返りがあるのか解らない、その日暮らし・・・
戦う狩人の瞳は輝いていたでしょう。
縄文土器の力強さは、何かを示唆しているような気がします。
そして現代、好きな時に、好きな物と交換できる便利な道具、お金!
やがて電子マネーへと革命の時代です。複雑すぎる世の中が崩れ、再構築されるでしょう。
しかし、パソコンも、お金も、やはり道具。 道具は上手に使いましょう!
道具に振り回されたら、シアワセにはなれません。
オヤジの場合、心触れ合う価値と、お金の価値は、全然別物、と考えております。
風炎作品を、喜んで頂ける方々に差し上げて、オヤジも共に喜べれば理想なのですが・・・
お金がないとオヤジが飢え死して、風炎作品は存在いたしませんし、家族も骨になってしまいます。
♪ シト シト ピッチャン シト ピッチャン 売れりゃいいが売れない時は、この子は雨ん中、骨になる・・・
展示会の準備にいく車中で、よく呟く、子連れ狼の替え歌・・・
ツライなあ〜
風炎作品の価格設定は、オヤジが、手間と材料費等を、考慮して、
お客様の立場になって、悩んで決めたものです。
複雑すぎる世の中を、オヤジが陶芸を生業として生きる為に、自分にウソのない精神をもって生きる為に
作品に対して、一切値引きを致しておりません!
お客様と、マ、マ、稀にあった会話・・・
「それなら、この敷布をオマケに付けてください!」
「オヤジは商売がヘタで、お客様によって値段やサービスで、差をつける事ができません。 スンません!」
「以前、買って頂いたお客様に申し訳ありません。 スンません!」
「それとこの敷布は、友人のプレゼントで大切なものです。 スンません!」
「ハハハハハハ、すごいね。ここまで頑固だと気持ちええ。 よし、買います!」
「本当にスンません!」
その後、このお客様は大切な風炎ファンとなって頂けました。
作品の値引きは致しませんが、感謝の気持ちを、別な形で捧げたいと想います。
皆さん、悩んだ時は縄文土器でも眺めてみたらいいですよ。