公募展、賞について


公募展、賞について、いろいろ考える事がありますが、未だに答えがでん!

風炎オヤジは過去3回受賞しました。

修行時代,1988年、琉球新報主催、現代沖縄陶芸展、2部門、奨励賞
1988年、同上、奨励賞

・・・・年、広島市比治山現代美術館主催、公募広島の美術入選
それ以後は、出品した事が無く、美術団体にも属しておりません。

受賞というものは、その時は、それなりに、大変嬉しいもので、励みになるのは確かですが・・・
オヤジの場合、何かスッキリしないものが残ります。


オチコボレを自認する若き日のオヤジを、工芸の世界に惹きつけたのは
民芸理論のいうところの無名の美であります。

無名の工人が作った物に、無意識の美が宿った時代は尊いことです。

しかし、時の流れは儚く、かつダイナミックに、時代を変えております。
いま、日本各地の、各分野で、制度疲労が起きております。

ある価値が生まれ、それを確立するために制度団体が生まれ、義務が生まれ
それを守るために矛盾が生まれ、時代も変わり、もとの価値がうすれてしまう・・・


職人を自認される、最初の師匠は、これからは時代が違うので
作家になるのも
、一つの生き方であると言われました。

団体派閥勲章制度疲労のなか、作家の社会的地位も、儚いものではないでしょうか?


風炎作品に触れて、民芸をいう人は、殆んどいません!

時代に流されながら・・・ オヤジの中でオヤジなりに・・・ 心に秘めた問題なのです。

あまり考えると、天皇制などにもリンクする、ヘビーな話になります。

文化勲章を頂ける話があれば、さり気なく、お断りしようと想う風炎オヤジは、
オンチの無名歌手が、
大ホールでのコンサートを夢みて、
アンコール曲の心配までしているような、
幸せオヤジです。


オヤジには2人の愛娘、風炎キッズがおります。

長女の郁美は、大人顔負けの集中力で、根気のいる、まじめな絵を書き、
次女の咲子は、ダイナミックで要領よく、子供らしい絵を書き、よく入選します。

いち教師の独断価値決められてしまう矛盾・・・

咲ちゃんは、なんでよく入選するのかな?と言っていた郁美が
6年生になって、初めて入選した時の、彼女なりの控えめな喜びかたが
オヤジをまた悩ませてしまうのです。


風炎作品が、皆様の暮らしを、さり気なく彩り、潤いとなれば・・・
ただそれだけが何の矛盾もない世界かもしれんのう。

そういえば、工房の屋根裏には、立派な額に入ったオヤジの賞状が、ホコリを被って眠っています。




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