風炎の由来
風炎の由来について書くのは、実に恥ずかしいのです。
というのも大した意味が無いのです。
焼き物屋の屋号は地名が多いのですが、所在地の加計はカケと読みます。
カケヤキとは、すぐポロッと欠けそうで、何となく語呂が悪かったのです。
林俊一をもじって、シュンタロウ窯というのも、何かカナシイしのう。
風炎という文字に始めて出逢ったのは20歳の頃、福岡出身のほんの少しだけ売れた
シンガー、ソング、ライター永井龍雲のアルバムのタイトルでした。
その風炎という言葉が何となく頭に残っていたのです。
一応、辞書で意味を調べました。フェーン現象、春一番に吹く空っ風、気温が上がる。
ぐらいの意味で、別に悪い意味もないので、まっいいか位の事でした。
ところが、そのあとが大変で、これまで何回かの、マスコミ取材を受けました。
インタビューの時、「どうして風炎という名前にしたのですか?」と必ず聞かれるのです。
初めての取材が、生本番テレビで、アルバムのタイトルとも言えず、ヤケクソで出た言葉が・・・
風炎とは風と炎です。どちらも陶芸に関係のあるものです。
どちらも手にとる事は出来ませんが、何かを感じるものです。
焼き物は手にとる事ができますが、それ以上に
作り手の想い、情熱など、何かが感じられる焼き物を作りたいからです。
と、平気な顔で平然と言ってしまいました。
解ったようで、解らない理屈なのですが、アナウンサーも妙に納得しているので・・・
「まっ、いいか!」
それ以来、この様に答える事に決めました!
ホームページを始めて、自分の事を文章にしていて、ふと気づいた事があります。
オヤジの性格の二面性です。
さわやかな風の様な、いいかげんさ。 あつい炎の様な、一途な頑固さ。
それらが混ざり合って、どうにか生きているんだなあ〜
オヤジの頭髪も、フーエンなあ〜
ホームページのお陰で、また一つ新しい屁理屈が生まれてしも〜たのう!